概略
神号:伊豆山権現
Name:Izusan-gongen
別称:伊豆権現、走湯権現
A.k.a:Izu-gongen, Soutō-gongen
霊場:走湯山(伊豆国)
Holy Place:Mt. Soutō(Izu)
別当:走湯山 般若院
Admin of a Buddhist Temple:Hannya-in
祭神:天忍穂耳尊・拷幡千々姫尊・瓊々杵尊
Provisional Shinto Deity:Ameno'oshihomimi, Takuhatachizihime, Ninigi
本地:千手観音(天忍穂耳尊)・阿弥陀如来(拷幡千々姫尊)・如意輪観音(瓊々杵尊)
Original Buddhist Divinity:Senju-kannon(Ameno'oshihomimi), Amida-nyorai(Takuhatachizihime), Nyoirin-kannon(Ninigi)
走湯山には、役行者が湧き出づる湯の中に千手観音を感得し、「無垢霊湯大悲心水沐浴罪滅六根清浄」という偈を授かったという伝説があり、また『梁塵秘抄』に「四方の霊験所」と歌われるほど、早くから優れた修験霊場として名を馳せ、顕密両派がその勢力を競っていた。鎌倉時代には、鎌倉幕府の鶴岡八幡宮を中核とした宗教政策の下において、走湯権現と箱根権現はともに準宗社として遇され、走湯権現と箱根権現の二所を詣でるいわゆる二所詣が流行した。
引用:鴨志田美香.“『走湯山縁起』について:その価値の再検討”. 1998-3-31. 昭和女子大学学術機関リポジトリ
参考外部リンク
『伊豆山神社 - 走湯山縁起 他』 ↳ 本地垂迹資料便覧 様 『走湯山縁起』 ↳ 群書類従 / 国立国会図書館デジタルコレクション 様 『流人と伊豆國復置及び修驗道』 ↳ 静岡県史 / 国立国会図書館デジタルコレクション 様 『温泉の伊豆 - 走湯の伊豆山權現』 ↳ 下村海南 筆 / 国立国会図書館デジタルコレクション 様 『伊豆大権現略縁起』 ↳ 国文学研究資料館 様 『走湯山縁起』について : その価値の再検討(PDF) ↳ 鴨志田美香 著 / 昭和女子大学学術機関リポジトリ 様 『翻刻紹介 走湯山秘訣』(PDF) ↳ 阿部美香 著 / CORE 様 『霊山に参る女人』(PDF) ↳ 阿部美香 著 / 昭和女子大学学術機関リポジトリ 様
神仏混合で寺領二万石を越え九十坊を算したという。今は僅に神殿と拝殿をのこすに止まる。その建物は足利尊氏の建立と伝えられている。暦応二年三河守高師冬が御造営の願文に、「幕府の雄兵安全にして常州の兇徒敗亡するときは」とある(略)その師冬の寄進になった大伽藍も今はあとかたもなくなっている。五重の塔は維新の際売り食いの代に持ち出したらしいが、積み込んだ船は川奈の沖で難破したと云う。
引用:”温泉の伊豆. 第3号 – 走湯の伊豆山権現”. 1930. 静岡県温泉組合聯合会. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1036803/20?viewMode=
関連社寺外部リンク
東北地方
伊豆神社(青森県つがる市)
↳ 境内 石祠
奥州鏡山 伊豆権現堂(岩手県平泉町)
伊豆野権現古墳 伊豆権現社(宮城県仙台市)
伊豆権現(山形県山形市)
伊豆権現(山形県山形市大字切畑)
伊豆大権現社(山形県西村山郡朝日町)
王宮伊豆神社(福島県郡山市)
関東地方
日向山 霊山寺(神奈川県伊勢原市)
中部地方
金山神社境内 伊豆ノ宮大権現(山梨県北設楽郡東栄町) 岩殿山 真蔵院(山梨県大月市) ↳ 木造七社権現立像 鉾持神社(長野県伊那市) 伊豆山神社(静岡県熱海市) ↳ 伊豆山権現社跡 走湯山 般若院(静岡県熱海市) ↳ 伊豆山権現神像 日金山 東光寺(静岡県熱海市) 逢初地蔵堂(静岡県熱海市) 初木神社(静岡県熱海市初島) 岩本山 実相寺 八所権現(静岡県富士市)
中国地方
大麻山神社(島根県浜田市)